死亡率・後遺症率が高いインフル脳症を防ぐ方法はあるのか
こんにちはnoamoaです。
毎年インフルエンザが流行して恐怖に感じる事。それは
インフルエンザ脳症で死亡と言うニュースが流れること。
特に多いのは子供やお年寄りの方に多い印象です。
私自身もこの「インフルエンザ脳症」と言う存在を意識してから、子供がインフルエンザにかかる度に恐怖を感じました。
今回私と同じ恐怖や疑問を感じているあなたに向けて、インフルエンザ脳症について知っておいて頂きたい事も含めまとめてみましたので参考にして下さい。
インフルエンザ脳症とは?
インフルエンザの存在や脳症と言う言葉もなんとなくは知っていたり、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
インフルエンザ脳症とは
インフルエンザのウイルスが体の免疫細胞を異常に活性化(免疫異常)させる事で、脳からの指令が体の細部に行き届かなくなり、多臓器不全や意識障害等をを引き起こす合併症の事です。
また、別名「急性壊死性脳症」とも言われています。
※お子様やお年寄りの方の場合は注意して見ておく必要があります。
【2009年~2015年インフル脳症発症例】
0歳~4歳まで→202例
5歳~19歳まで→408例
20歳~59歳まで→72例
60歳~→66例
上の例ではざっくりとしていますが、詳細に説明すると
一歳児に発症が最も多く報告されています。
その次に1歳~6歳までが最も多く、お年寄り等にも多いことが報告されています。
その年齢ではないからと安心はできませんので、十分に注意が必要です。
【インフル脳症死亡率】
1998年~1999年→31%
2001年~2002年→17%
2005年~2006年→9.8%
と年々減少傾向にはあったものの、現在はまた増えたり減ったりと言った状態にある様です。
このインフルエンザ脳症には現在
「インフルエンザ脳症ガイドライン(改訂版)」
が作成されてからは死亡率は減少の傾向にある様です。
インフルエンザ脳症の症状は?
インフルエンザ脳症の症状として言われている危険な兆候をお伝えします。
・熱性けいれん
・意識障害(意識を失う)
・異常行動・言動(幻覚を見たり意味不明な言動、大声、暴れる)
などです。これらはタミフルを服用してる状態であっても、なくても、インフルエンザで高熱にかかっている状態ではありえる症状になってますので、少しでもおかしいと思ったらすぐに救急車を呼ぶ等、迅速な対応が必要です。
※残念ながら完璧に防ぐ方法は存在しませんでした。今後の医療開発に期待したいと思います。
ですが、少しでも症状を軽くする方法はありますので後ほど説明していきます。
予防接種ワクチンはインフル脳症に効果ある?
結論から言いますと、インフルエンザワクチンは
インフルエンザ脳症の予防にはなりません。
(インフルエンザワクチンを接種していても脳症を発症した例は存在します。)
インフルエンザのウイルスは毎年変化していて今年はどの型が流行るのか?わかない傾向にあります。
ですが、現在は4価ワクチンになったので、これまでよりも大幅なインフルエンザ予防効果が期待できます。
インフルエンザの予防、重症化を防ぐ事が出来るワクチン接種は、結果としてインフルエンザ脳症にかかる割合も減らすことに繋がります。
我が家もインフルエンザの予防接種を受けても
「インフルエンザにかかった」
と言う人の話を聞いて正直ワクチン接種に疑問を感じていました。
ですが、インフルエンザの重症化がインフルエンザ脳症だとするならば、
と信じ今年は張り切って子供三人と大人2人予防接種を受けに行きました。
子供を2回も連れて行くのはなかなか大変でしたが・・
ここで少しワクチン摂取について触れておきます。
インフルエンザは実は年中かかる可能性のあるウイルスです。
冬に流行するのは空気が乾燥してウイルスが蔓延しやすくなっている可能性があるためです。
ワクチン接種は大体10月頃から予約開始される機関が多いように思われます。
ワクチンの持続期間は平均6ヶ月です。
10月にワクチン接種すれば3月までは効果が続きます。
子供は2回、大人は1回接種ですので冬が終わる頃までにはバッチリですね!
我が家の付近の病院のインフルエンザワクチンの金額平均は
子供¥3500×2回=¥7000
大人¥3500
が平均金額です。
まだ大人はいいとしましょう。子供の金額が問題です。
子供の人数が多い程金額はふくれ上がります。
我が家の場合は子供三人なので¥21000もかかります。
ここに大人2人分合わせたら¥28000もかかります。
インフルエンザのワクチンは保険が使えないため自費です。
と言う事で、今回友人からの情報やネット検索で
子供料金一回¥2000の所を見つけました。
そこは大人は¥3000です。
単純に子供3人×2回接種で¥12000です。
大人2人¥6000で合計¥18000
上記の合計金額より-¥10000になりました。
あなたのお住まいの地域でも探せば¥2000代であるかも知れません。
お子様だけでも必ずインフルエンザワクチン接種をおすすめします。
ツイッターの方も紹介します。
インフルエンザ脳症って一応成人でも発症例ある(この前バズった「予防接種4000円ケチって脳症治療に300万払った人の話」とか)から難しいというか事例が少なすぎて意見分かれるのよくわかる
— アクセル (@psyclone_effect) February 6, 2019
NIIDでインフル脳症の感染事例を閲覧出来るけど、インフルエンザ脳症の発症事例見てると、ワクチン接種してなかったり、ワクチン接種したけど抗体が産生されてなかったりとかで、発症が抑えにくかった状況の人が多いらしくて
— にし (@cidr_cuckooo) February 9, 2017
ICUに勤めてた時、家出した少女がインフルエンザ脳症で重篤な状態で運ばれて来たんやけど、妊娠してて堕胎、脳症の治療、重い後遺症を残してしまった事例があった。警察からの連絡で病院に駆けつけたご両親の表情は今でも覚えてるわ。
— ジュモンナス・ゴメス (@junmonao3) January 28, 2019
インフルエンザをワクチン+予防対策で未然に防げるのが一番いいのですが・・
インフルエンザ予防の除菌対策はこちら
インフルエンザ脳症の事例
私自身インフルエンザ脳症の事例をたくさん読みましたがこれが我が子だと思うとかなり恐怖を感じました。
あなたも自分への戒めに読まれる事をおすすめします。
まずは
インフルエンザ脳症で死亡した看護師の事例です
3人のインフルエンザ患者の入院が発端
松本病院は、許可病床243床(稼働病床200床)で、7対1入院基本料を算定、平均在院日数は約15日、1日の外来患者数は約350人。地域医療支援病院の承認を受けている、地域の基幹病院だ。
インフルエンザの院内感染の発端となったのは、1月10日に入院した3人の患者だ。うち1人は、血尿治療のために入院した患者で、インフルエンザ様の症状も呈していたため検査したところ、A型と判明。残る2人は、同病院を受診前(1月6日と8日)に、他院でインフルエンザと診断されていた。1人は、肺炎で加療されていたが、改善しないために紹介入院、もう1人は食事が採れないために受診、入院に至った患者だった。
死亡した70代の白血病患者は末期に近く、呼吸状態が悪く、人工透析も受けていた。15日に感染が確認され、17日にインフルエンザ肺炎で死亡した。
結局、1月18日までにインフルエンザA型の陽性が確認されたのは、患者21人、看護師4人に上る。19日から25日まで7日間、新たな発症者がいなかったため、1月26日に終息宣言した。
感染ルートの特定は難しいものの、患者の入院病棟や病室、職員の患者への接触歴などの疫学調査から、院内感染のルートは一つではなく、複数が推定されるという。最初の3人の患者は同じ病棟で、うち2人は同じ病室だった。死亡した看護師は、3人の患者との接触歴があった。外部で感染した患者の入院も否定できないものの、最終的には、4つの病棟からインフルエンザA型の陽性者が出た。
病院到着時、意識レベル低下、JCS200
死亡した看護師は、インフルエンザの予防接種済みで、通院治療中の病気はなかった。1月15日は通常勤務をして、夕方に帰宅。午後6時頃に発熱を自覚し、同日午後9時30分頃には、38.6℃の熱があった。自宅では、アセトアミノフェン含有の市販薬を服用していた。
翌16日の明け方から調子が悪く、「腰が痛くて、起きることができない」といった状態になり、午前10時頃、近隣の診療所を受診。受診の間に、意識レベルが悪化した。
そのため、すぐに松本病院に救急搬送され、午前10時55分に到着。その時点で、瞳孔散大、共同偏視、項部硬直、四肢の麻痺や脱力などが見られ、意識レベルは低く、JCS200、GCS:E4V2M3だった。呼吸状態も悪く、気管挿管を試みたものの、強直性痙攣が重積し、ジアゼパム投与でも挿管が困難だったため、気管切開で気道を確保。MRI、頭部CTなどの検査を実施し、インフルエンザ脳症と診断、ステロイドパルス療法などを実施したが、改善はせず、信州大学医学部附属病院高度救命救急センターに、午後3時に救急搬送した。
同センターへの到着時、さらに意識レベルは低下、JCS300、GCS:E1VtM1だった(挿管のためVt)。ステロイドパルス療法、ガンマグロブリン療法、アシクロビルやペラミビルの投与などの治療を続けた。血圧低下などから、低体温療法はできなかったという。しかし、治療の甲斐なく、17日の朝6時頃に死亡した。死亡後、病理解剖は実施しなかった。なお、各医療機関のいずれでも、オセルタミビルの投与はしていない。
死亡した看護師については、患者3人と接触歴があるため、労災認定の対象となると考え、国立病院機構本部と相談しているという。
引用元:m3.com
残念ながら患者様からの感染の可能性で命を落とされました。
ウイルスの専門職の方でも命を落とす事もあるのがインフルエンザ脳症の怖さです。
次は幼いお子様の事例です。
<2歳で天使になったミラクル蓮くん> かほさんのブログです。
(読み始めから泣いてしまいます)
予防接種のワクチンが足りず接種できなかった事を後悔されていました。
こちらは4歳になる前日の出来事彩花の部屋ブログです。
4歳でインフルエンザ脳症を発症して今は後遺症と戦いながら小学5年生になりました。
かなり詳細が記されています。
こちらも泣けてきます。ご両親の気持ちを思うと。
他の方のもたくさん読みましたが、高熱が下がって元気にしていても急に発症して意識を失ったり痙攣を起こしたりといった例もありますので、インフルエンザにかかったら目を離さず注意しておく必要があります。
絶対使用してはいけない解熱剤
これは私自身かなりの恐怖体験をしましたので伝えさせて下さい。
ある冬、ママ友達と子供達で遊んでいたら途中から上の娘が発熱しました。
その帰りに車内で下の子も泣き出したと思ったら発熱でした。
(W発症~もしかしたらインフルエンザとか・・?)
と思いながら帰宅しました。
(病院はやっていない日でした)
その時上の子が激しく頭痛を訴えていたので、なんとかしてあげたくて小児用バファリンを飲ませました。
このあと、ママ友達とのやり取りで
「それ、危ないかも!」
と言われ、かなり焦りました。その日は確か休日で病院もやっていません。
(救急さえやってない半端な時間・・)
とにかく病院に電話して訪ねても
「お答えできません」でした。どこの病院も・・。
とその間に検索をかけて調べまくるもよく分からず。
(この間かなりの焦りと不安で怖かったです。)
その後なんとか電話が繋がり、小児用バファリンについて訪ねました。
小児用バファリンは「アセトアミノフェン」なので大丈夫。との事。
「アルピニー座薬」「アセトアミノフェン」「カロナール」は安心出来る解熱剤と教えて貰い、逆に危ない解熱剤は
「ロキソニン」や「イブ」など市販の解熱剤は危ないと言われています。
と教えて頂きました。
ココに注意
※やむを得ない事情以外はなるべく医師の処方薬を服用するようにして下さいね
インフルエンザは発熱してから12時間後にしか正しい検査が出来ません。
その発熱が休日だったりして40℃前後の高熱が出たら、脳に損傷でも起きてしまうのではないか?と心配になりますよね?
これもかかりつけ医に聞いてみたら、「41℃までは大丈夫」とのことでした。
として解熱してあげる位が丁度いいようです。
高熱だからと解熱しまくっていては逆に危険な場合もある様なので注意して下さいね!
.インフルエンザキット
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